レッサーパンダ赤ちゃんの成長記録!大人になる変化を解説

【第11回】

レッサーパンダ赤ちゃんの成長記録!大人になる変化を解説

 

• ぬいぐるみ度120%!動物園の一般公開で大人気のレッサーパンダの赤ちゃん

 

前回の第10回では、

冬の恋の季節(繁殖期)にレッサーパンダたちが、

特別なラブコールを送り合うお話をしました。

 

その冬の恋が実を結ぶと、

初夏(おおむね6月〜7月頃)にかけて、

 

動物園からは待望の「赤ちゃん誕生」という、

最高にハッピーなニュースが届くようになります。

 

テレビやSNSで見るレッサーパンダの赤ちゃんは、

ぬいぐるみそのものの愛らしさで、

私たちの心を一瞬でとろけさせてくれますよね。

 

しかしながら、

 

彼らが生まれたばかりの、

本当の姿がどのようなものか、

皆さんはご存知でしょうか?

 

実は、

生まれたてのレッサーパンダは、

私たちがよく知るあの鮮やかな、

赤茶色の姿とは全く異なっています。

 

この嘘のような真実は、

命の力強い不思議そのもの。

 

今回は、

レッサーパンダの赤ちゃんが、

誕生してから大人の立派な姿へと、

成長していくまでの「劇的な4つのステップ」を、

詳しく徹底的に解説して行きたいと思います。!

 

第1章:【ステップ①:誕生〜生後1ヶ月】体重わずか100g!目も耳も開かない時期

レッサーパンダのお母さんは、

薄暗い木の洞(ほらあな)や、

動物園が用意した産箱の中でひっそりと赤ちゃんを出産します。

 

▲生まれた直後の体重はわずか100g前後。大人の面影はまだありません。

 

生まれたては「白っぽくて細長い」

生まれたばかりの赤ちゃんの体重は、

わずか100g〜150g前後しかありません。

 

これは人間の手のひらにすっぽりと、

収まってしまうほどの小ささで、

スマートフォンの重さとほぼ同じです。

 

さらに驚くべきことに、

全身は短いグレーや、

クリーム色の薄い毛に覆われており、

 

★大人のような、

鮮やかな赤茶色も、

トレードマークのしましま尻尾もまだありません。

 

目も耳の穴も完全に閉じており、

自力で歩くこともできないため、

 

お母さんのおっぱいを飲むとき以外は、

鳴き声を上げながら産箱の中でじっと守られています。

 

しかしながら、

 

★お母さんの子供への愛情は、

お母さんはこの小さく無力な赤ちゃんを、

片時も離さず抱きしめ、

 

お尻を舐めて排泄を促し、

つきっきりで深い愛情を、

注いで育ててしていきます。

 

赤ちゃんの成長記録、

(動画や写真付きの飼育日誌)】

那須動物園NOTE公式サイト

 

第2章:【ステップ②:生後1ヶ月〜2ヶ月】ついに開眼!少しずつパンダらしかった頃に

生後30日前後を迎えると、

赤ちゃんの身体に最初の大きな変化が訪れます。

パチッと開く丸い瞳とうっすら毛並みの変化

この頃になると、

それまで固く閉じられていた目が、

 

ようやくパチッと開きます。

 

最初はまだ視界がぼんやりしていますが、

周囲の様子を一生懸命に見ようとキョロキョロし始めます。

 

同時に、

全身の毛並みが少しずつふっくらとしてきて、

お顔にレッサーパンダ特有の、

 

★このころに成ってくると、

 

「白い模様」がうっすらと浮かび上がり、

尻尾にもうっすらと、

シマシマのグラデーションが見え始めます。

 

体重も1kg近くまで増え、

ハイハイのようによちよちと、

産箱の中を這い回るようになります。

 

第3章:【ステップ③:生後3ヶ月〜4ヶ月】巣立ちのとき!動物園での一般公開シーズン

生後90日を過ぎる頃、

赤ちゃんは人生最大の冒険、

 

つまり「産箱の外の世界(展示場)」へと、

デビューを果たします。

 

多くの動物園で「赤ちゃん一般公開」が始まるのが、

まさにこの秋口(10月〜11月頃)のタイミングです。

 

失敗だらけの「木登り特訓」

この時期の赤ちゃんは、

好奇心の塊です。

 

お母さんの後ろを「キュッキュッ」と、

鳴きながらトコトコと追いかけ、

何にでも興味を示します。

 

レッサーパンダとしての本能が目覚め、

展示場にある木やアスレチックに、

登ろうとし始めますが、

 

まだ手足の筋肉が未発達なため、

途中で足を踏み外して、

ズサーッと落ちてしまうこともしばしば。

 

しかしながら、

 

近くで見守るお母さんは焦る様子もなく、

時には赤ちゃんを自分の口でくわえて、

安全な場所へ運んだり、

 

登り方の手本を見せたりしながら、

厳しくも優しい英才教育を施していきます。

 

この微笑ましい親子のやり取りは、

一年のうちで最も展示場が優しさに包まれる瞬間です。

 

▲最初は失敗だらけ!何度も木から落ちながら、少しずつ木登りのコツを学びます。

 

第4章:【ステップ④:生後半年〜1年】大好物はリンゴ!独り立ちへ向かう時期

生後半年を迎える頃には、

赤ちゃんの体重は3kg近くになり、

 

見た目はほとんど、

「ミニチュアの大人のレッサーパンダ」へと、

育っていきます。

 

竹とリンゴの美味しさに目覚める

これまでお母さんの、

おっぱいだけを飲んでいた赤ちゃんですが、

 

この頃から大人の真似をして、

硬い竹の葉をかじり始めたり、

 

飼育員さんから貰う大好物の「リンゴ」の、

美味しさに目覚めたりして、

徐々に離乳(おっぱい離れ)が進みます。

 

生後9ヶ月から1年が経つ頃には、

身体の大きさも、

親とほぼ変わらないほど立派になり、

 

お母さんの元を離れて一頭で暮らすための、

「独り立ち(親離れ)」の時期を迎えます。

 

寂しいようですが、

野生で単独行動をする彼らにとって、

これは立派な大人になったという誇らしい証なのです。

 

▲お母さんの大好きなシマシマしっぽは、赤ちゃんにとって最高のおもちゃです。

 

第5章:動物園で赤ちゃんを最高に可愛く観察するための「3つのコツ」

秋から冬にかけて、

動物園で公開される赤ちゃんを、

 

観に行くチャンスがあれば、

以下のポイントを意識すると何倍も楽しめます。

 

🔵:コツ①:展示場の「一番低い場所」と「高い場所」の両方を探す
    赤ちゃんは木登りがまだ下手なので、地面をトコトコ走っているか、

    逆に安全なお母さんのすぐ隣、

    (高い木の上の二股に分かれた枝の間など)で、

    丸まって寝ていることが多いです。

 

🔵:コツ②:お母さんの「しっぽ」にじゃれつく瞬間を狙う
    お母さんが歩くと、

    目の前でゆらゆら揺れる大きなしっぽを見て、

    赤ちゃんは「おもちゃだ!」と勘違いして飛びついたり、

    ガブッと噛みついたりして遊びます。

 

🔵:コツ③:やっぱり夕方の「ご飯の時間」が活発

    昼間は寝てばかりの親子ですが、

    夕方になるとお母さんがソワソワし始めるため、

    赤ちゃんもつられて元気に動き回ります。

 

第6章:まとめ:小さな100gの命が繋ぐ、レッサーパンダの未来

今回の内容をまとめてみましょう。

 

🔴:生まれたて:体重わずか100gでグレーっぽい白。

       目も耳も開いていない状態。

 

🔴:生後1〜2ヶ月:目がパチッと開き、

       トレードマークの赤茶色やシマシマ模様がうっすら現れる。

 

🔴:生後3〜4ヶ月:動物園での公開シーズン。

       お母さんの後ろを追いかけ、

       落っこちながらも懸命に木登りの練習に励む。

 

🔴:生後半年〜1年:この嘘のような真実は、

       リンゴや竹を食べ始め、

       見た目はすっかり大人に。

       1年で立派に親離れを果たす。

 

わずか100gという儚(はかな)い軽さで、

この世に生を受けた小さな命が、

お母さんの深い愛とはじめての冒険を積み重ね、

 

1年という短い時間で、

立派な「動物園のアイドル」へと、

育っていく姿には、言葉にできない感動があります。

 

第1回でもお話ししたように、

野生のレッサーパンダは世界中で、

絶滅の危機に瀕しています。

 

だからこそ、

動物園で無事に赤ちゃんが生まれ、

健やかに育っていくステップの一歩一歩が、

彼らの未来を繋ぐ本当に大切な奇跡なのです。

 

もし秋から冬にかけて動物園を訪れる機会があれば、

ぜひ一生懸命に大人の階段を登っている赤ちゃんと、

 

それを支えるお母さん親子の姿に、

温かいエールを送ってあげてくださいね。!

 

 

 

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