【第7回】
レッサーパンダの鳴き声とは?種類と感情のひみつを徹底解説

動物園のレッサーパンダを見ているとき、
彼らはいつも静かに木の上で寝ていたり、
黙々と竹を食べていたりするイメージがありませんか?
「そういえば、レッサーパンダの鳴き声って,
一度も聴いたことがないかも……」,
「そもそも声を出して鳴く動物なの?」と,
疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、
レッサーパンダはしっかりと声を出して鳴く動物です。
しかしながら、
普段はとても物静かなため、
動物園でその声を聴くことができた人は、
かなりの幸運の持ち主と言えます。
さらに驚くべきことに、
彼らは可愛い見た目からは想像もつかないような、
ちょっと意外な声の種類をいくつか使い分けています。
今回は、
レッサーパンダの知られざる鳴き声の、
世界を徹底解剖!声の種類やそこに込められた感情の意味、
そして動物園で奇跡的に声を聴くためのヒントまで、詳しく徹底的に解説します。
第1章:普段は無口なレッサーパンダが「声」を出す理由
野生のレッサーパンダは、
基本的に群れを作らず、
深い森の中で一頭で暮らす「単独行動」の動物です。
群れで生きる動物(オオカミやサルなど)は、
仲間同士で常に連絡を取り合うために、
頻繁に声を出しますが、
単独で暮らすレッサーパンダにとって、
大声を出すことは自分の居場所を、
天敵に教えてしまうリスクにしかなりません。
しかしながら、
そんな無口な彼らであっても、
どうしても声を使って自分の感情や意思を、
相手に伝えなければならない特別な瞬間があります。
それが、「お母さんに甘えたいとき」、
「恋の相手を探しているとき」、
そして「敵を激しく威嚇(いかく)するとき」です。
彼らは限られたシチュエーションにおいて、
豊かな鳴き声のバリエーションを披露してくれます。
第2章: 感情丸わかり!レッサーパンダの鳴き声・4つのバリエーション
レッサーパンダが発する代表的な4つの鳴き声と、
その時に彼らが抱いている感情のヒミツを見ていきましょう。

レッサーパンダの鳴き声の中で、最も可愛らしいのがこの「キュッキュッ」や「ピィピィ」という鳥の雛(ひな)のような高い声です。
① 「キュッキュッ」「ピュ〜」:甘えたいとき・おねだりのサイン
レッサーパンダの鳴き声の中で、
最も可愛らしいのが、
この「キュッキュッ」や「ピィピィ」という、
鳥の雛(ひな)のような高い声です。
これは主に、
赤ちゃんや子どものレッサーパンダが、、
お母さんを呼ぶときや、
後ろを追いかけるときに、
発する「甘え」の鳴き声です。
大人のレッサーパンダは普段この声で鳴きませんが、
この嘘のような真実は、
動物園の「お食事タイム」に目撃されることがあります。
大好物のリンゴを持った飼育員さんが近づいてくると、
嬉しさと興奮のあまり、
大人の個体であっても、
子どもの頃に戻ったように「キュッキュッ!」と、
おねだりしながら鳴くことがあるのです。
② 「ジージー」「グフグフ」:怒っているとき・激しい威嚇
第2回で、
レッサーパンダが二本足で立ってバンザイポーズをする、
「全力の威嚇」をご紹介しました。
実はあのポーズをとるとき、
口元からは可愛い見た目に反した、
ワイルドな声が漏れています。
それが、「ジージー」、
あるいは「グフグフ」「フッフッ」という、
鼻や喉を鳴らすような低くて濁った音です。
人間から見ると、
どんなに怒っていても、
ぬいぐるみのように見えてしまいますが、
彼らの心境は100%マジメな怒りモード。
「これ以上近づくな!」「ボクは怒っているんだぞ!」と、
相手を本気で退散させようと威嚇している時の声です。
③ 「ふぃ〜」「ふい〜」:恋の季節の「ラブコール」
レッサーパンダの恋の季節(繁殖期)は、
一年のうちで最も寒い冬(1月〜3月頃)にやってきます。
普段は一人暮らしが大好きな彼らですが、
この時期だけはパートナーを求めてソワソワし始めます。
その際、
遠くにいる異性に「私はここにいるよ!」と、
アピールするために、「ふぃ〜〜」という、
少し鼻に抜けるような、
切ないトーンの長い声を出してラブコールを送ります。
④ 「ワウッ!」「ウワッ!」:突然の驚きや恐怖
不意に背後から物音がしたり、
見知らぬ物体が目の前に現れたりして、
パニックになったとき、
犬が短く吠えるように「ワウッ!」「ハッ!」と、
鋭い声を上げることがあります。
これは感情が高ぶって、
思わず口から飛び出してしまった、
悲鳴のようなもので、
声を出すと同時に、
その場でピョンと飛び跳ねて、
逃げ出すようなユーモラスな行動を、
セットで見られることが多いです。
第3章:なぜそんな声?骨格と進化がもたらした「ギャップ」
レッサーパンダの声を実際に、
動画などで聴いた人は、
多くの人が「見た目と声のギャップがすごい」、
「猫とも犬とも違って不思議な声」という感想を抱きます。
彼らがこのような独特な声を出す背景には、
その喉や頭の骨の形(骨格)が関係しています。
レッサーパンダは「食肉目」という、
猛獣のグループの骨格ベースを持ちながらも、
体が小さく、鼻先(マズル)が短い丸顔へと進化しました。
そのため、
喉の奥の鳴き声を響かせる空間(声帯や喉頭)の、
構造がとても個性的になり、
鳥のようでもあり、
猛獣の息漏れのようでもある、
ハイブリッドな不思議な声が生まれることになったのです。

後ろ足での直立と両手を大きく広げた「バンザイポーズ」に、一生懸命に鳴いているお顔iの、レッサーパンダ君
第4章:動物園で奇跡的に鳴き声を聴くための「3つの狙い目」
滅多に声を聴くことができない、
無口なレッサーパンダですが、
動物園で彼らの声を耳にする、
ことができるかもしれない、
「狙い目のタイミング」が3つあります。
狙い目①:初夏〜秋の「赤ちゃんとお母さんの同居展示」
レッサーパンダの赤ちゃんが生まれ、
秋頃に一般公開が始まると、
お母さんの後ろを一生懸命について歩く、
可愛い赤ちゃんの姿が見られます。
この時期の展示場は、
最も鳴き声が聴きやすいチャンスです。
お母さんの姿が少し見えなくなると、
赤ちゃんが寂しがって、
「キュッキュッ、キュッキュッ」と、
一生懸命に鳴きながら探す声を耳にすることができます。

「▲親子の同居展示では、赤ちゃんがお母さんを呼ぶ『キュッキュッ』という可愛い声を聴ける確率が高まります。」
狙い目②:やっぱり外せない「お食事(リンゴ)タイム」
大人たちの声を狙うなら、
彼らの理性が大好物によって吹き飛ぶ「リンゴの時間」です。
飼育員さんがリンゴを切り分ける音や、
目の前で焦らされた瞬間に、
期待に胸を膨らませたレッサーパンダが、
「キュウ…」「キュッ」と小さく鼻を鳴らすように、
声を漏らすことがあります。
展示場の最前列で静かに耳を澄ませてみましょう。
狙い目③:冬の「ペアリング(同居)期間」
1月〜3月頃の繁殖期、
動物園では相性の良いオスとメスを、
同じ展示場に一緒に出す「ペアリング」が行われます。
普段は一頭で過ごしているため、
相手との距離感に緊張して「ジージー」と、
軽く威嚇し合ったり、
逆に仲良く「ふぃ〜」と鳴き交わしたりと、
一年のうちで最も声による、
コミュニケーションが活発になる時期です。
第5章:まとめ:無口な彼らの声に耳を澄ませてみよう!
今回の内容を振り返ってみましょう。
🔵:普段の生態:単独行動の動物なので、
天敵に見つからないよう基本的にはとても無口。
🔵:鳴き声の種類:甘えの「キュッキュッ」、怒りの「ジージー」、
恋の「ふぃ〜」、驚きの「ワウッ!」など、
感情に合わせてハッキリ使い分けている。
🔵:声のギャップ:食肉目の骨格と短い丸顔が合わさることで、
鳥のようでもあり、どこかワイルドでもある独特な発声に。
🔵:観察のコツ:動物園での「親子の同居時期」「リンゴタイム」、
「冬の恋のシーズン」が声を聴く最大のチャンス。
レッサーパンダが発する小さな声には、
彼らのその時々の本音や、
一生懸命な感情がぎゅっと詰まっています。
もし動物園を訪れた際、
静かな展示場から「キュッ」という可愛い声や、
「ジージー」というマジメな怒り声が聞こえてきたら、
彼らが今どんな気持ちでいるのか、
この記事を思い出しながら想像してみてください。
ただ姿を見るだけでなく、
彼らの「言葉」に耳を澄ませることで、
レッサーパンダの世界がさらに新しく、
深く見えてくるはずですよ!。
- 【AI生成画像について】
- ※本記事のアイキャッチ画像は,Geminiに搭載されている
- 画像生成機能(Imagen)を使用したAI生成画像
- (Image generated by AI)です。イメージ画像のため、
- 実際の個体や現地の状況とは異なる場合があります。
- 【出典・参考文献】
- 静岡市立日本平動物園(レッサーパンダ聖地・飼育日記)



































