
メンダコとクリオネの可愛すぎる秘密
こんにちは!
前回の「イルカとクジラ・シリーズ」を、
最後まで応援してくださり、
本当にありがとうございました。
彼らの賢さや温かい家族の文化に触れて、
海の世界がもっと、
大好きになった方も多いのではないでしょうか。
さて、
今回からは装いも新たに、
新シリーズ【深海のミステリー】、
深海生物の奇妙なサバイバル術がスタートします!
【第一弾に成ります】
舞台は、
太陽の光がまったく届かない、
水深数百メートルから、
数千メートルという暗黒の世界「深海」です。
そこは人間がそのまま行けば、
一瞬で潰れてしまうほどの、
凄まじい水圧(水が上から押しつぶす力)がかかり、
生き物たちが生きるにはあまりにも過酷な場所です。
しかし、
そんな厳しい暗闇の底には、
私たちの想像をはるかに、
超える「可愛さ」と、思わず「ええっ!?」と、
声を上げてしまうような「驚きのギャップ」を持った、
大人気のアイドルたちが暮らしています。
今回はその第1弾として、
水族館でも絶大な人気を誇る「メンダコ」と、
流氷の天使と呼ばれる「クリオネ」を、
大特集します!
彼らがなぜそんな姿をしているのか、
過酷な深海でどうやって生き抜いているのか、
知られざる秘密の、
サバイバル術をたっぷりお届けしたいです。
どうぞ最後までワクワクしながら、
癒やされていってくださいね。
願っています。
1.深海の愛されキャラ!パタパタ泳ぐ「メンダコ」の正体

▲ 耳のように見える部分は、実は水中をふわふわと移動するための「ヒレ」。プリンのようにデリケートな体を持つ、深海の妖精です。
丸っこい体に、
ちょこんと生えた耳のようなヒレ。
水族館の深海コーナーや、
キャラクターグッズでも,
大人気のメンダコですが、
実は一般的な浅い海にいるタコとは、
体の仕組みが何から何まで違っています。
🔴:① タコなのに墨を吐かない!?深海仕様の引きこもりボディ
普通のタコといえば、
敵に襲われたときに「ピューッ!」と,
真っ黒な墨を吐いて、
相手の目をくらませて,
逃げるのがお馴染みですよね。
しかし、
メンダコは「タコなのに墨を吐かない.
(そもそも墨汁嚢という墨の袋を持っていない)」のです。
これには深海ならではの,
理由があります。
メンダコが暮らすのは、
光が1%も届かない真っ暗闇の世界です。
そんな暗闇の中で墨を吐いても、
あたりはもともと真っ黒ですから、
敵を騙す目眩ましとしての,
効果がまったくありません。
そのため、
メンダコは進化の過程で,
「無駄なエネルギーを使う墨袋」を,
綺麗さっぱり捨ててしまったのです。
さらに、
普通のタコのように,
岩の隙間に上手に隠れたり、
素早く泳ぎ回ったりする筋肉もありません。
彼らの移動方法は、
基本的には海底の,
砂の上でじっと「引きこもる」こと。
敵に見つかる可能性が,
極めて低い深海だからこそ許された、
究極の省エネボディと言えますね。
🟠:② 耳に見えるのは「ヒレ」!プリンのように繊細な体
メンダコのチャームポイントといえば、
頭の上にある2つの小さな「お耳」ですよね。
パタパタと動かす姿はまるで,
小動物のようで本当に愛らしいですが、
この正体は耳ではなく、
泳ぐために使う,
「ヒレ(軟骨が入った一対のひれ)」です。
メンダコは普通の,
タコのように「ジェット噴射」で,
勢いよく泳ぐことができないため、
この耳のようなヒレを,
鳥の羽のように,
パタパタと羽ばたかせて、
水中をふわふわと,
UFOのように頼りなく浮遊します。
そして、
彼らの体は驚くほどデリケート。
全身のほとんど(9割以上)が,
水分でできており、
触るとまるで,
「作りたての柔らかいプリン」のように,
崩れてしまうほど繊細です。
浅い海に住むタコのような,
コリコリとした硬い筋肉は一切ありません。
この繊細さゆえに、
網にかかって,
水上に引き上げられるだけで,
自らの重みで傷ついてしまうことが多く、
水族館での飼育が,
世界一難しい生き物の一つと言われています。
もし水族館で元気なメンダコに出会えたら、
それは飼育員さんたちの,
血のにじむような努力の結晶であり、
まさに奇跡の瞬間なんですよ。
2.流氷の天使に隠された裏の顔!?「クリオネ」のギャップ萌え

▲ 獲物を見つけると、頭部から「バッカルコーン」と呼ばれる触手が覚醒!天使から悪魔へと変身する、驚異のハンターです。
続いてご紹介するのは、
冬の風物詩としても,
知られる「クリオネ」です。
透明な体に,
ほんのり赤く透ける内臓、
そしてパタパタと羽ばたく姿は,
まさに「流氷の天使」そのものですが、
彼らには世界中を驚かせる、
とんでもない裏の顔が隠されています。
🟡:① 天使の羽の正体は「足」!?巻貝から進化した妖精
クリオネの正式な,
和名は「ハダカカメガイ」といいます。
名前に「ガイ(貝)」とついている通り、
彼らはこう見えて「貝(巻貝)」の仲間なので。
生まれたばかりの,
クリオネの赤ちゃんには、
実はちゃんと透明で,
小さな貝殻があります。
しかし、
おとなになるにつれて,
その貝殻を完全に脱ぎ捨て、
現在の滑らかで透明な,
「裸」の体へと変化します。
そして、
天使の羽のように,
見えるあの美しいパーツは、
専門用語で「翼足(よくそく)」と呼ばれ、
なんと進化した「足」の組織なのです。
カタツムリやアサリが,
地面を這ったり,
砂に潜ったりするために使う足が、
クリオネの場合は,
海の中を自由に舞い,
飛ぶための羽へと生まれ変わりました。
足を使って,
空を飛ぶように泳ぐなんて、
まるで魔法のようですよね。
🟢:② 悪魔の覚醒!頭が割れて触手が出る「恐怖のハンティング」
普段は水の中をひらひらと優雅に舞い、
見ているだけで癒やしをくれるクリオネ。
しかし、
お腹が空いて,
大好物の獲物を見つけた瞬間、
彼らは「悪魔」へと変貌を遂げます。
クリオネの頭の先がパカッと,
左右に2つに割れたかと思うと、
中から「バッカルコーン(口錐)」と,
呼ばれる6本の触手が、
まるでエイリアンのように,
ドロリと飛び出してくるのです。!
普段の大人しい姿からは,
想像もつかないスピードで、
クリオネはこのバッカルコーンを伸ばし、
大好物である「ミジンウキマイマイ」という,
小さな巻貝をガシッと力強く捕らえます。
そして、
相手の貝殻の殻口(入り口)に,
自分の口をぴったりと押し付け、
中の柔らかい身だけを,
器用にちゅーちゅーと,
吸い取って食べてしまうのです。
この捕食の瞬間は、
初めて見た人が必ず「ぎゃあ!」と,
声を上げてしまうほどショッキング。
ですが、
この圧倒的な,
ハンティング技術があるからこそ、
生き物の食べ物が極端に少ない,
冷たい深海の世界で、
彼らは確実に栄養を補給し、
命を繋ぐことができているのです。
この激しすぎるギャップこそ、
クリオネ最大の魅力といえます。
3.水族館や映像で出会えたら奇跡!深海アイドルたちの観察ガイド

▲ 体内に蓄えた栄養だけで1年間も生き延びる省エネ体質。過酷な北極の海を生き抜くための、美しいサバイバル術です。
メンダコとクリオネ。
この2頭の魅力を,
水族館や,
ドキュメンタリー映像で,
観察するとき、
知っていると,
100倍面白くなる,
マニアックな,
鑑賞ポイントをご紹介します。
🔵:① メンダコが「お椀」の形になって底に張り付くとき
水族館の深海コーナーを訪れると、
メンダコがプールの底で、
ペタッと平べったくなって,
じっとしている姿をよく見かけます。
時には、
足をぐるりと丸めて,
「お椀をひっくり返したような形,
(パラシュートのような形)」に,
なっていることもあります。
一見すると「寝ているのかな?」
「元気が無いのかな?」
と思ってしまいますが、
実はこれ、
メンダコにとっては超重要な,
「お仕事中」のポーズなのです。
メンダコは、
短い足と足の間に,
大きなウェブ(膜)を持っています。
これをお椀のように広げて,
海底の砂にぴったりと被せることで、
砂の中に隠れている大好物の,
ヨコエビ(小さな甲殻類)などの,
気配を閉じ込め、
逃げられないようにスキャンしています。
じっと動かないその姿は、
ただサボっているわけではなく、
足の裏にある感覚神経を研ぎ澄ませて、
獲物のわずかな動きを,
察知しようとしている,
真剣勝負の瞬間なのです。
「がんばれ!」と,
心の中で応援して,
あげたくなりますね。
🟤:② クリオネが1年に1回しかご飯を食べなくても平気な理由
水族館の,
クリオネたちを見ていると、
いつ行ってもひらひらと泳いでいて、
ご飯を食べているシーンには,
滅多に出会えませんよね。
それもそのはず、
クリオネは,
「1回のご飯で、
最長1年間もの間、
何も食べずに生きられる」という、
超人的な省エネ能力を持っているからです。
彼らが暮らす、
北極圏の深海や流氷の下は、
季節によってエサとなる、
巻貝がまったく捕れなくなる、
時期が長く続きます。
もし人間のよう、
に毎日ご飯を、
食べなければならない、
体だったら、
すぐに絶滅してしまいますよね。
そこでクリオネは、
1回バッカルコーンで、
エサを捕食すると、
その栄養を体の中に、
脂肪として限界まで蓄え、
普段のエネルギー消費を、
ギリギリまで抑える、
能力を身につけました。
あの透明な体の中で、
ほんのりオレンジ色や、
赤色に見えている部分が、
蓄えられた栄養の源です。
いつでも優雅に、
舞っているように見える、
天使のダンスは、
過酷な絶食期間を、
美しく乗り切るための、
究極のサバイバルダンスだったのです。
💗:結論(おわりに)
深海の2大アイドル、
メンダコとクリオネの、
奇妙で愛おしいサバイバル術、
いかがでしたでしょうか?
光のない暗闇の世界で、
墨を吐くことも、
素早く泳ぐこともやめ、
プリンのような体で、
ふわふわと平穏に生きるメンダコ。
一方で、
流氷の下を天使のような、
姿で舞いながら、
生きるためには、
頭を割って猛々しく、
獲物を狩るクリオネ。
どちらも、
私たちが住む地上の常識からは、
考えられないような姿をしていますが、
すべては「深海という過酷な環境で、
いかに効率よく命を繋ぐか」という、
気の遠くなるような、
時間の進化が生み出した、
命の結晶なのです。
見た目の可愛さだけでなく、
彼らのバックグラウンドにある、
たくましい、
サバイバル戦略を知ると、
その存在がもっと愛おしく、
そして神秘的に感じられますよね。
さて、【深海のミステリー】
シリーズの第1弾はここまでです。
次回の第2弾では、
さらに暗い深海の奥深くへと潜り、
みずから光を放って、
暗闇を支配する、
ミステリアスな魚たちを大特集します!
頭の上の提灯(ちょうちん)で、
獲物を誘い出す、
お馴染みのチョウチンアンコウや、
SF映画に出てくる、
エイリアンのような、
恐ろしい顔を持ちながら、
驚きの発光マジックを使う、
深海魚の秘密など、
「暗闇のイルミネーション!
自ら光る深海魚の不思議」をお届けします。
彼らは一体どんな光の魔法を使って、
暗黒の海を生き抜いているのでしょうか?
次回もどうぞ胸をワクワクさせながら、
楽しみにしていてくださいね!
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※本記事のアイキャッチ画像は,Geminiに搭載されている
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(Image generated by AI)です。イメージ画像のため、
実際の個体や現地の状況とは異なる場合があります。
- 【出典・参考文献】
- 鳥羽水族館公式サイト・メンダコ
- 鳥羽水族館公式サイト・クリオネ


